
2,000円(税込2,200円)
| 14.7 x 19 x 1.7 cm | 100ページ |
フィンランドデザインの巨匠タピオ・ヴィルカラの日本初の回顧展「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」が2025年4月から開幕します。本書は、フィンランドのデザイン界を牽引したデザイナーであるタピオ・ヴィルカラ(1915-1985)が自ら監修した図録『TAPIO WIRKKALA』を復刻したもの。この図録は、1981年にロシアで行われた自身の回顧展のためにフィンランド工芸デザイン協会から出版されました。なぜ、40年前の図録を復刻するのか。それは、ヴィルカラ自身が監修に関わり、生前最期に出版を認めた本だからです。グラフィックデザインから、ガラス、あらゆる分野の工業デザイン、彫刻、ランドアートまで多彩な領域で膨大な仕事を残しながら、ヴィルカラはみずからの思考や手法についてほとんど語ることはありませんでした。この図録では、ヴィルカラによる創造の宇宙を28のテーマに分け、写真やスケッチなど400点以上ものビジュアルを通して、そのデザインの源流をたどり、精神性に触れることができます。
さらに、原書の編集とデザインを担当した建築家ユハニ・パッラスマー、写真を撮り下ろした映像作家・写真家のピルヨ・ホンカサロ、1950年代からヴィルカラの活躍を間近に見てきた島崎 信氏(武蔵野美術大学名誉教授)によるロングインタビューを収録。公私ともに生前のヴィルカラをよく知る人々が、原書が出版された背景や、人間ヴィルカラの知られざる一面までを存分に語ります。